『山形ブランディング思考-vol.1-』 開催しました!


2024年8月23日、Brand new dayが主催するイベント「山形ブランディング思考-vol.1-」が開催されました。このイベントは、山形の中小企業、自治体、フリーランスなど約30名を対象に、ブランディングの重要性とメリット、実践方法について学ぶ機会をパネルディスカッション形式で提供しました。

イベントの目的は、地方企業がブランディングを通じて競争力を高め、地域の経済発展と企業の成長や持続可能な成長を実現する方法を共有することでした。
記念すべき第1回目のゲストはBrand new dayでブランディング支援を行っている、日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2023でグランプリを受賞し、リブランディングで大成功を収め、現在進行中で圧倒的なチャレンジを続けている古窯グループの佐藤氏と木幡氏を招き、ブランド戦略を軸としたビジョンの描き方や人材育成、新規事業アイデアが出やすい体制の構築など、全ての中小企業に通ずるお話をしていただきました。


イベント情報

  • イベント名称:山形ブランディング思考-vol.1-
  • 開催日時:2024年8月23日18:00〜
  • 開催場所:やまがたクリエイティブシティセンターQ1 (山形市本町1丁目5−19)イベントスペース[2-C]
  • 主催者:Brand new day株式会社
  • 対象者:山形のチャレンジ意欲のある経営者や社内意思決定権のある方、アトツギ成長意欲のある方、現状のままではだめだと危機感を感じている経営者、アトツギ、山形の中小企業、自治体、フリーランスなど

イベントの内容

1. Brand new day 三浦氏による「ブランディングとは?」

イベントの最初のブロックは「ブランディング」という言葉の理解を深めるためにブランディングとはどういうことか、なぜするのか、何のためにするのかという根本的な部分をテーマに行いました。
三浦氏はブランディングの必要性について次のように述べました。


三浦氏:「資本とか距離とか人材とか、持たざるものに見える私たちが、地方から勝っていくために必要なことだ」
「デザインも取り組みも商品も同じようなものが溢れ、選ばれるのが難しいこの時代に、理想の相手から選んでもらうために必要なこと。それがブランディング。」


また、ブランディングの目的として以下を挙げました。

  1. 広告費を使い続けなくてもいい企業になる
  2. 働いている社員さんのロイヤリティが高まる
  3. 値下げしなくても売れるようになる
  4. 理想の人材として、顧客や人だけでなくお客様も集まってくる

2. 古窯グループ 佐藤氏と小幡氏による事例紹介

ここからはBrand new day三浦に加え、古窯グループの佐藤氏と小幡氏3人で、Brand new dayで支援を行った自社のブランディング戦略と成果についてトークセッションを行いました。その中でも特に以下のテーマをもとにお話しいただきました。

  1. ホールディングス設立とグループミッション・ビジョンの策定
  2. 競争型経営の導入
  3. 経営理念の社内浸透活動
  4. 新規事業展開(グランピング施設など)
  5. 人事制度の改革


そして佐藤氏は、ブランディングに取り組んだ理由について次のように述べました。


佐藤氏:「新しいことを始める時は必ず社内でも賛否両論の意見が出てくる。だからといってやらない理由にはならない。停滞する時間が必ず出てくるからとにかく動く。ブランディングはどの企業にも絶対に必要になる。」

3. 質疑応答セッション

質疑応答の時間も設け、参加者からはブランディングの実践に関する具体的な質問が多く寄せられました。その中から1つ質問と回答をご紹介します。


質問:「業績開示をすることでメリットはある反面、経営に関する数字的な意見が残ったりして社内の反発とかそういうことはありませんでしたか」


佐藤氏の回答:「表面的にはあんまりないですけど、内部で反発的な意見を持つ人もいないとは言えません。そうなった時どっちがメリットあるかですよ。必ず100-0で良いとはならないので、どっちがメリットあるかというところで決めた方が良いと思います。会社にメリットがあると思ったら取り組みたいですし、だとしてもその中でマイナスというか削る部分は絶対あると思います。」

4. 交流会

トークセッションのあとは交流会を実施しました。

同じ意識を持った方々が集まってくださりましたので、有意義な意見交換や名刺交換の時間となりました。繋がりが増えた最高の場となりました。

参加者の声

イベントの最後にはアンケートも行い、その中からいくつかご回答頂いたものをご紹介いたします。

建設業経営者:ブランディングへの感度が上がりました。ブランディングは終わらない課題ということに気付かされました。自社への取り組みも考えさせられました。

飲食店経営者:業績開示など、今リアルタイムで社内で取り組んでいる事や、老舗で知名度もある古窯さんでも細かい部分から取り組まれている事に非常に刺激を受けました。


次回の告知

  • イベント名称:山形ブランディング思考-vol.2-
  • 開催日時:2024年10月25日18:00〜
  • 開催場所:未定
  • 登壇社:ホクシア株式会社
  • 主催者:Brand new day株式会社

対象者:山形のチャレンジ意欲のある経営者や社内意思決定権のある方、アトツギ成長意欲のある方、現状のままではだめだと危機感を感じている経営者、アトツギ、山形の中小企業、自治体、フリーランスなど


詳細についてはPeatixや各SNS等で後日アナウンス予定です。
ぜひ今回参加できなかった方々は次回以降のご参加お待ちしております!

まとめ


ブランディングが単なるロゴやビジュアルの変更ではなく、企業の理念や価値観を明確にし、それを社内外に浸透させていく総合的な活動であることを伝え、ブランディングの重要性と実践方法について深い洞察を提供し、山形の企業がブランディングを通じて成長していく可能性を示唆する貴重な機会となりました。
会場全体がブランディングについて真剣に学ぼうとする意欲に満ちており、参加者の皆様にはとても刺激的なイベントとなったかと思います。


【ゲストプロフィール】

◎佐藤 太一氏(古窯グループ 代表取締役専務) 

1977年生まれ、上山市出身。日大山形高から日大商学部へ進学後、アメリカでの語学留学を経て2000年に古窯に入社。2017年に代表取締役就任。理念「今日、この瞬間に、最高の山形を」を掲げ、大規模旅館、日本の宿 古窯を中心に中小規模旅館、グランピング、スイーツ事業などで成功を収め、古窯グループは『日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2023』でグランプリを受賞。リブランディングや新規事業立ち上げに積極的に取り組んでいます。

会社HP:https://www.koyo-gr.com/

◎三浦 拳氏(Brand new day株式会社 代表取締役) 

1993年生まれ、山形市出身。日大山形高校卒業後、アメリカ・ワシントン大学へ語学留学。インターンとしてメディア事業やイベント企画に携わり、帰国後は家業である整体サロンのブランディングを手掛け1年で売上を2000万円増加。その経験を活かし、全国の個人事業主を対象にブランディングプロデュースを展開。2018年にはビジネス書「自分らしさでお客様を引き寄せる『自分ブランド』のつくり方」を出版しベストセラーとなる。2021年にBrand new day株式会社を創業し、山形の中小企業を中心にトータル的なブランド戦略を手掛けています。



【主催者情報】

Brand new day株式会社は「戦わずして勝つ。」を目指し、中小企業に唯一無二の価値を見出し伝えるブランディングを提供するチームです。価格競争やスペック競争が激化する現代で勝つために、企業やブランドの価値を言語化し伝えることに注力しています。リブランディング、コンセプト開発、ネーミング開発、ロゴ開発、WEB制作など多岐にわたるクリエイティブを自社で行っています。

詳細は、Brand new day株式会社の公式ウェブサイトをご覧ください。

会社HP:https://brandnewday.world/