『山形ブランディング思考-vol.2- 開催しました!』
2024年10月25日、Brand new dayが主催するイベント「山形ブランディング思考-vol.2-」が開催されました。このイベントは、山形の中小企業、自治体、フリーランスなど約20名を対象に、ブランディングの重要性とメリット、実践方法について学ぶ機会をパネルディスカッション形式で提供し、さらに今回はトークセッション中に匿名で質問を行えるリアルタイム参加型イベントへと進化しました。
イベントの目的は、地方企業がブランディングを通じて競争力を高め、地域の経済発展と企業の成長や持続可能な成長を実現する方法を共有することでした。
第2回目のゲストはBrand new dayでリブランディングを行い、2ヶ月で求職者100人という大成功を収め、今も尚次世代を見つめ挑戦を続けるホクシア株式会社の安孫子氏をゲストにお迎えしました。リブランディングすることになったきっかけやどうやって進めたのか、プロジェクトの社内体制の構築など全ての中小企業に通ずるお話をしてしていただきました。
イベント情報
- イベント名称:山形ブランディング思考-vol.2-
- 開催日時:2024年10月25日18:00〜
- 開催場所:class studio / クラススタジオ 4階
- 主催者:Brand new day株式会社
- 対象者:山形のチャレンジ意欲のある経営者や社内意思決定権のある方、アトツギ成長意欲のある方、現状のままではだめだと危機感を感じている経営者、アトツギ、山形の中小企業、自治体、フリーランスなど
イベントの内容
1. Brand new day 三浦氏による「ブランディングとは?」
イベントの最初のブロックは「ブランディング」という言葉の理解を深めるためにブランディングとはどういうことか、なぜするのか、何のためにするのかという根本的な部分をテーマに行いました。
その中の一部をレポートいたします。
三浦氏:ブランドは言葉で作られるわけではない。アクションを起こして行動を起こして作られるものです。理念の復唱をすれば良いというものではなく、その言っている理念をどう具体的に行動に落とし込んでいるかが重要なんです。
つまり言ってることと、やっていることを一致させることで初めてブランディングが進んでいきます。
2. ホクシア株式会社 安孫子氏、Brand new day株式会社 三浦 拳氏によるトークセッション
ここからはBrand new day三浦氏に加え、ホクシア 安孫子氏とファシリテーター逸見氏の3人で、Brand new dayで支援を行った自社のリブランディングプロジェクトと成果について、リアルタイムで参加者から出た質問も交えながらトークセッションを行いました。その中で安孫子氏が話した一部をまとめてレポートいたします。
安孫子氏:ホクシアは父が社長で私がいわゆる「アトツギ」として会社に関わっています。そんな中ある日、Brand new dayの三浦さんと出会って、ウェブサイトがないことを相談したんです。相談の中で事業のことを赤裸々に話したところ、三浦氏から「都市部でも仕事をしフィリピンに図面を描くチームがいてグローバルな事業をやっているのにそれが知られていないなんて勿体無い」と言われ、それがきっかけで、リブランディングを始めることになりました。
ところが、いざ父にリブランディングの話を持ちかけたら、まあ親子あるあるなんですけど、激しい口論に発展してしまいました(苦笑い)。お互いの価値観がぶつかり合ってしまったんです。でも、時間をかけて何度も話し合って、最終的には父を説得することができました。ここまで来るのは本当に苦労しましたが、親子の関係も結果的に修復されました。ここからが本当のスタートで、様々なことを行ってきました。
具体的なリブランディングの内容としては、まず社名変更とロゴの一新から始めて、経営理念の再定義、ウェブサイトの制作、ユニフォームの変更、SNSの運用、動画制作と、かなり幅広く手を入れました。
その結果、リブランディング前はほとんど採用も取れず、社内の雰囲気も暗くて離職率が高かったのが、たった2ヶ月で求職者が150人を超えるようになったんです。離職率も下がり、社内が明るくなって笑顔が増えました。知名度も上がったので、今ではメディアにも取り上げられるようになっています。
リブランディングを行って本当によかったなと思いますし、これからもこのプロジェクトが無駄にならないように挑戦し続けていきたいと思います。
3. 交流会
トークセッションのあとは交流会を実施しました。
同じ意識を持った方々が集まってくださりましたので、有意義な意見交換や名刺交換の時間となりました。繋がりが増えた最高の場となりました。
4. 懇親会
イベント終了後は希望者を募り別会場にて懇親会を行いました。
約20名で未来へ希望が膨らむ会話に溢れ、会場は笑顔と笑いで包まれ大盛り上がりでした!
参加者の声
イベントの最後にはアンケートも行い、その中からいくつかご回答頂いたものをご紹介いたします。
IT業経営者:成功、課題の事例やどのように目指すべきポイントで進行していったかが明瞭になっていたのでイメージしやすかった。
成長意欲のある若者:ブランディングとは、というお話しから、実際に導入された方の酸いも甘いも、リアルな体験談を聞けて学びになりました。ブランディングは小手先のことではないと認識が改まりました。
次回の告知
- イベント名称:山形ブランディング思考-vol.3-
- 開催日時:12月
- 開催場所:クリエイティブセンターq1
- 登壇社:未定
- 主催者:Brand new day株式会社
- 対象者:山形のチャレンジ意欲のある経営者や社内意思決定権のある方、アトツギ成長意欲のある方、現状のままではだめだと危機感を感じている経営者、アトツギ、山形の中小企業、自治体、フリーランスなど
詳細についてはPeatixや各SNS等で後日アナウンス予定です。
ぜひ今回参加できなかった方々は次回以降のご参加お待ちしております!
【ゲストプロフィール】
◎安孫子 大輝氏(ホクシア株式会社 取締役・事業創造イノベーション推進室長)
1993年山形県山形市生まれ。
山形東高校、東北大学経済学部卒。
大学在学中に単身タイ・バンコクに渡り、現地の設計会社に勤務しながら、英語圏向けウェブサービスの立ち上げにもジョイン。大学卒業後は三菱UFJ銀行にて、東京⻘山エリアで上場企業、外資系企業を含むアパレル、飲食、IT企業を中心とした法人営業を行う。
2018年に家業である北進木工株式会社(現ホクシア株式会社)へ入社、2020年より事業創造・イノベーション推進室⻑として取締役就任。
家具製造×建築という家業ならではの強みを発信するべく、社名変更を含めたリブランディングを実施。フィリピンとの業務連携強化に注力し、地方から世界と繋がるグローカル企業を目指す。
現在は山形と東京の2拠点で生活し、首都圏での販路拡大に尽力。
2024年に中小企業後継者向けピッチイベントであるアトツギ甲子園の全国決勝大会に出場。
会社HP:https://hoxia.co.jp/
◎三浦 拳氏(Brand new day株式会社 代表取締役)
1993年山形県山形市生まれ。
日大山形高校を卒業後アメリカへ単身渡米。シアトルのワシントン大学にて語学留学。現地法人のインターンとしてメディア事業、イベント企画事業、コンサルティング事業に携わる。
帰国後、家業である整体サロンをブランディング着手し1年で売上を2000万増に導く。
その経験から全国の個人事業主を対象にブランディングプロデュースを展開。
2018年4月に出版したビジネス書「自分らしさでお客様を引き寄せる『自分ブランド』のつくり方」はアマゾンでベストセラー。
2021年ブランディング支援からクリエイティブ制作までを一貫してサポートする会社Brand new day㈱を創業。
現在は山形の中小企業を中心に、ビジョンの言語化や理念浸透などの社内向け施策から、広告、新規事業開発、採用などに関連した外向け施策までトータル的なブランド戦略を手掛ける。クライアントはスタートアップから100年企業と幅広く、業種も問わずサポート。
県が主催するYAMAGATA Youth Summit公式ファシリテーター。
【主催者情報】
Brand new day株式会社は「戦わずして勝つ。」を目指し、中小企業に唯一無二の価値を見出し伝えるブランディングを提供するチームです。価格競争やスペック競争が激化する現代で勝つために、企業やブランドの価値を言語化し伝えることに注力しています。リブランディング、コンセプト開発、ネーミング開発、ロゴ開発、WEB制作など多岐にわたるクリエイティブを自社で行っています。
詳細は、Brand new day株式会社の公式ウェブサイトをご覧ください。
会社HP:https://brandnewday.world/