
【概要】長年にわたりガラス製品の販売・施工を手掛けてきた硝子店。プロダクトブランディングからWEBサイト制作、ECサイト構築、ロゴデザイン、パンフレット制作、ショップカードデザイン、プレスリリース配信、写真撮影までトータルサポート。

100年以上の歴史を持つ老舗・大久保硝子店は、新たなモノづくりの可能性を模索していました。その中で出会ったのが、創業180年の伝統を誇る窯元・新庄東山焼。両者の技術を掛け合わせ、「メイドイン山形」の価値を世界へ届けるために、まったく新しい円形水槽「TANK」の開発がスタートしました。


ガラス本来の美しさや価値を改めて発信したいという想いのもと、さまざまな企業との共創を実現するプロジェクト「HANDSHAKES」を立ち上げ、新たなモノづくりに挑戦していました。
そんな中で出会ったのが、新庄市に拠点を構える創業180年の窯元・新庄東山焼。両社が持つ技術や哲学を融合させることで、今までにないプロダクトを生み出すことができるのではないかと考え、「TANK」の開発プロジェクトが始まりました。そこで、ブランド名の開発からビジュアルデザイン、WEBサイト構築、広報活動等弊社にご依頼いただきました。
制作したWEBサイトはこちら
https://tank-yamagata.net/
【こだわりのポイント】
「メイドイン山形のものづくり集団」をコンセプトに据え、ブランドの価値を最大限に引き出すプロジェクトを提案しました。
ネーミングにおいては「メイドイン山形」の魅力を全面に押し出し、地域のものづくり文化を体現する名称を開発しました。これにより、ブランド名そのものが地元の誇りを体現し、消費者に強く印象づけることを目指しました。
さらに、デザインコンセプトとして「山形の自然」を取り入れ、カラーバリエーションには山形の象徴的な風景をイメージした「樹氷」「さざなみ」「満月」の3種類を展開しました。それぞれが山形ならではの美しさを表現しており、ただの水槽ではなく、空間を彩るインテリアとしての価値も兼ね備えています。



WEBサイトとECサイトでは、商品の魅力を直感的に伝えることを重視しました。特に商品ページでは360度ビューを導入し、消費者がオンライン上でも商品の質感やデザインを詳細に確認できる工夫を施しました。また、サイト全体のビジュアルデザインは、シンプルでありながら高級感を持たせることで、ブランドの世界観を強く訴求する構成としました。


ブランドの認知度を高めるためにプレスリリースを配信し、地元メディアや大手メディアへの掲載を目指しました。ショップカードやパンフレットなどの印刷物もブランドイメージに統一感を持たせるデザインとし、消費者に一貫したブランド体験を提供しました。
本プロジェクトの成果は、地元メディアだけでなく、大手メディアにも取り上げられるなど、大きな反響を呼びました。さらに、採用ブランディングにも好影響を与え、合同説明会では前年の倍以上の参加者を記録しました。
【メンバー】
ブランドディレクター、PR:三浦拳
クリエイティブディレクター:安部誠司
フォトグラファー:柏倉流生、髙野立伎、菅井
コーダー:TOCCO